コロナによって私達のライフスタイルは大きく変わり、それは家にも影響を及ぼしています。コロナ対策として変わった部分や、働き方の変化によって必要が生じた空間、ホームステイを充実させるための新たな空間など、間取りやインテリア、家の様々な部分を変化させる必要性を感じているのではないでしょうか?

しかし、ライフスタイルの変化に伴って新たに作りたい空間があってもスペースがない、どうすれば良いかわからないという方も少なくありません。コロナによる変化に応じて、快適で充実した生活を送る家をつくるためには、どうすれば良いのでしょうか?

1. コロナ対策:すぐに手を洗える家づくり

アルコール除菌や手洗いなど、コロナ対策は今や習慣になっています。そのことは家の間取りや設備にも影響を与えています。

■玄関近くに手洗い器で手洗の習慣を!

家の中にできるだけコロナなどのウイルスを持ち込まないためには、外出先から帰ってすぐに手を洗えるようにしたいものです。そのため、以前は洗面脱衣所にしかなかった洗面所を手洗い専用として玄関近くに設けるケースが増えています。

玄関に出来るだけ近い場所に設けるうえで、既に大きめのシューズクロークがあるお宅であれば、その一角に手洗い器を設けることが出来ます。玄関近くにある半畳ほどの納戸を利用して、手洗いスペースとして生まれ変えることも出来るかもしれません。また、玄関ホールや廊下に手洗い器を新設するのも一般的になっています。帰ったら、すぐに手を洗うという習慣がスムーズに行える間取り、設備の配置がベストです。

■コンパクト手洗い器で間取りは今まで通り

一般的に今まで洗面脱衣所で使われているシステム洗面台をイメージしてしまうと、玄関や廊下には設置するスペースが無いと感じてしまうかもしれません。しかし、洗面台や手洗い器の種類によって設置可能になるものがあります。

例えば、LIXILの洗面化粧台リフラは奥行きが370mmとコンパクトで場所を取らずに設置することが可能です。さらにトイレ用として一般的に使われている手洗い器であれば、奥行き200mmのものもあり、しかも自動水栓の物も多く蛇口に触れずに手を洗えると人気です。

新築であれば、個室を設けなくとも少し広めの廊下にするだけで手洗い器を設置できる廊下になります。コンパクトな手洗い器や洗面台を採用することで、住み慣れた間取り、使い慣れた導線を崩すことなく手洗いの習慣を保てます。

弊社施工例

   

2.コロナ禍のワークスタイルに対応したホームオフィス

コロナ禍で、働き方が大きく変わったという方も多いのではないでしょうか?通勤していた方がリモートワークになったり、この機会に仕事を見直し自宅で新たな事業を始めたりした方も増えました。しかし、仕事の変化に家が対応していないという問題もあります。どのようにワークスペースを確保出来るでしょうか?

■デッドスペースがワークスペースに!

書斎のような独立した部屋を新たに作ろうと思うと、スペースがないと感じるかもしれません。しかし、リモートワークに変わった方の多くは、パソコンさえあれば仕事が出来るので、1畳ほどのスペースにデスクとチェアがあればワークスペースになります。部屋として考えずに、スペースを確保するつもりで家を今一度見直してみましょう。

多くの方は、階段下や屋根裏、階段ホールといったデッドスペース、クローゼットや押入れを活用してワークスペースにしています。自分の仕事に必要なスペースをまず分析したうえで、空間を探すとデッドスペースをうまく活用できるかもしれません。

■オーダーメイドでホームオフィスを手に入れる!

デッドスペースを活用して本格的に仕事が出来るようにするためには、市販の家具を使うより、カウンター板などを設置するなどオーダーメイドの造作家具の方が、デッドスペースが生まれることなくスッキリ収めることが出来ておすすめです。

さらに、照明やコンセントも設置しましょう。部屋として作り込む前に、資料や本、プリンターなど実際に必要となるものを検討して棚を設置することで、物が溢れて狭くなることを避けられます。収納棚は、可動棚にしておくことで自由度も増します。壁の厚みを活用した埋め込みタイプの本棚にするなら、限られたスペースで収納を確保することも可能です。

また、自宅で仕事をする方の中には、テレビ会議システムを活用することもあるかもしれません。家族の生活リズムも踏まえて防音にする必要があるか、背景が壁になるようなレイアウトにすべきか、なども検討しましょう。

スペースを確保するだけであれば、模様替えやDIYだけでも出来るかもしれませんが、実用的な空間にするためには電気工事や構造部分が関係してくるので、プロにオーダーメイドで作ってもらいましょう。

■仕事の捗る空間づくりにこだわる

デッドスペースだった場所を有効活用してワークスペースに出来たとしても、階段下や屋根裏部屋、クローゼットの多くは、元々日のあたらない暗い空間だったということは少なくありません。

自宅で仕事をする方にとって家にいる半分近くを過ごすことになるのであれば、ただ仕事をするだけでなく使いやすさ、快適さにもこだわらなければ仕事の効率を下げてしまう原因になりかねません。また、仕事以外にも趣味を充実させるために本を読める書斎や趣味室など個室として使う方にとっても、快適な空間にしたいものです。

必要な設備を設置するだけでなく、壁面のクロスをアクセントクロスに変えて明るい空間に変えたり、隣の部屋との壁に室内窓を取り付けて風が抜けるようにしたり、明かりを取り入れられるようにしたりするなどの工夫をしましょう。アクセントクロスで色が変わることで、仕事モードへの切り替えスイッチの役割を果たしてもくれます。

弊社施工例

コロナによってライフスタイルが変わり、家の間取りや設備にも変化が見られています。コロナ対策としてすぐに手を洗えるように、手洗い器を設けたり、リモートワークのためのワークスペースが必要になったりしたかもしれません。一見そのスペースがないと感じる場合でも、コンパクトな洗面台を採用したり、廊下や階段下、クローゼットなどのスペースを活用することで、充分な場所を確保したりすることも可能です。

コロナ禍でも快適な生活を送れるように、こんな風に家が出来ればいいのに、我が家は無理そう、と思ったとしても、プロに相談することで自分では気づかなかった解決策にたどりつくかもしれません。まずは、希望を相談してみることも大切です!

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