注文住宅でカーテンやレールを付ける費用の目安は?

家が完成間近になると、カーテンの見積もりを取られる方が多くなります。そこで金額を見て驚かれる方も、多いです。

カーテンの価格は天井知らずで、こだわればこだわるほど高額になります。ですが、既製品をうまく使うことでかなり節約することも可能です。

今回はカーテンやカーテンレールの工事費の目安と、節約のポイントをご紹介します。これからカーテンを選ばれる方は、参考にしてください。

カーテン・カーテンレール取り付け費用の目安

4LDKの家でカーテンが必要な窓の数は、10か所前後でしょう。全てカーテンを取り付けるとすると、予算はおおよそ20~50万円ぐらいです。

カーテン専門店に頼むと、こんな感じの見積もりが多いのではないでしょうか。

① 採寸:5,000円×1式=5,000円
② ダブルレール(幅2m):10,000円×10個=100,000円
③ ふさかけ:700円×20個=14,000円
④ 取付工事:20,000円×1式=20,000円
⑤ イージーオーダーカーテン(掃出窓):20,000円×2セット=40,000円
⑥ イージーオーダーカーテン(腰高窓):18,000円×2セット=36,000円
⑦ 既製カーテン(掃出窓):8,000円×1セット=8,000円
⑧ 既製カーテン(腰高窓):6,000円×5セット=30,000円
⑨ カーテン吊り込み:500円×10か所=5,000円
消費税:25,800円
合計:283,800円

各項目について、もう少し詳しく説明します。なお、一般的な幅1.6m程度の窓に取り付けると仮定してお話します。

レール取り付け費用の目安


▼採寸
窓のサイズを測ってもらい、適切な寸法のカーテンを作ってもらいます。採寸は1時間程度かかるので、おおよそ5,000円ぐらいの費用が相場です。

▼レール
レールはシングル(1本)とダブル(2本)があり、レースカーテンをかけるならダブルで発注します。よく利用されているダブルレール(幅約2m)で、1か所0.8~1万円ほどです。

▼ふさかけ(カーテンの帯止め)
カーテンをかける窓の横の壁に、カーテンの帯(タッセル)をかける用の部品を取り付けます。汎用品で1個300~1,000円ぐらいです。両開きのカーテンなら2個必要です。

▼取付工事
取付工事費は基本料金と1か所あたりの料金にわかれています。もしくは、最低料金を設定しているケースもあります。たとえば「最低料金1万円、取付工事1か所2,000円」なら「1~5か所の取り付けは数に関わらず1万円、6か所目から+2,000円」ということになります。

▼カーテン・レースカーテン
カーテンは「既製品、イージーオーダー、オーダー」の3タイプあります。既製品は寸法の調整ができません。売っているものをそのまま買って帰り取り付けます。イージーオーダーは丈詰め(裾上げ)ができます。オーダーは幅も丈も自由に作れるうえ、生地と生地の継ぎ目の柄合わせもできます。

掃き出し窓で、オーダーカーテンなら4~10万円程度、イージーオーダーなら1.5~2万円程度、既製品なら5~8千円程度です。腰高窓は1~3割程度安くなります。

▼カーテン吊り込み
カーテンを吊ってもらう費用です。1箇所500円ぐらいが相場でしょう。誰でもできる作業なので、自分で吊る方も多いです。

カーテンレールの取り付けはDIYで取り付けできるか


カーテンレールは、自分で取り付けできるのでしょうか?結論から言うと、できます。ただし、難度は高めです。

まず、並行が取りづらい。そして、重量あるカーテンレールを素人がひとりで付けるのが難しい。「隣のドアを開くとレールにぶつかる」などの失敗も考えられます。

DIYが苦手な方は、カーテン工事業者に任せてしまったほうがよいでしょう。

カーテン・カーテンレール選びのコツ

カーテンレールは、廉価なものを買うとストレスがたまりやすいのでご注意ください。とくに伸縮式のレールはたわんでくるので、カーテン(ランナー)が滑らずよく引っかかるようになります。耐用年数も長くありません。

多少高くても伸縮しない1本もののレールを選ぶほうが、カーテン(ランナー)のすべりがスムーズでストレスなく使えます。耐久性が高いレールは20年ぐらい使えるケースもあるので、廉価なものを何回も買い替えるよりお得になることもあります。

カーテン代の節約は、既製品をできるだけ多く使うのがコツです。リビングの掃き出し窓はオーダーかイージーオーダー、その他は既製品にするとかなりコストダウンできるでしょう。

お金を使う窓と節約する窓、じょうずにメリハリ付けてご予算を割りふってみてください。